慰謝料の計算の法律問題について弁護士が解説しています。
Q 傷害を負った場合の慰謝料の計算方法は?
確かに、加害者の行為が、故意か過失かは異なります。しかし、怪我の程度は、故意か過失かによっては変わりません。怪我の程度は、治療期間が参考になります。それは、交通事故でも傷害事件でも同じです。そこで、傷害事件の場合も、慰謝料の計算方法は交通事故と同じになります。
もっとも、故意という点があるため、やや慰謝料が高めになるという事情はあります。
Q その他の慰謝料の計算方法は?
基本的には、民事裁判例で認められるような金額を参考にします。たとえば、離婚事件では、多くの裁判例の積み重ねがあります。その裁判例で重視されている事情をもとにして、慰謝料を計算します。婚姻期間の長さ、資産状況、相手の置かれた経済状況、離婚責任の程度、その他の事情を参考にして、類似裁判例から慰謝料を算定します。
Q 弁護士をつけるメリットは?
適切な慰謝料を獲得するためには、民事裁判例に照らして、どの程度の金額になるかを検討する必要があります。弁護士であれば、民事裁判例の検討に精通しています。そのため、慰謝料の目安を立てることができます。
また、慰謝料の目安を立てても、獲得するためには、相手と交渉していかなければなりません。弁護士であれば、慰謝料の根拠を説明し、相手を説得していくことができます。また、弁護士が付けば、円滑に民事裁判へ移行できます。そのため、相手としても、無理・難題を言うことをあきらめる場合が多くでてきます。
相手との交渉が上手くいかない場合、民事裁判の手続をとる必要があります。弁護士であれば、円滑に民事裁判へ移行できます。
また、民事裁判で役に立つ証拠の収集についてアドバイス、あるいは、収集への協力ができます。また、法的な構成を踏まえたうえで、有利な法的主張をしていくことができます。
弁護のメリット | メリットの内容 |
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慰謝料の目安 | 事案と民事裁判例の検討によって、弁護士が慰謝料の目安を立てます。 |
相手への説得 | 弁護士が相手と直接交渉し、相手を説得して合意につながることが多くあります。 |
円滑な民事裁判 | 弁護士は、民事裁判の手続に精通しています。また、弁護士は、できる限り有利な証拠の提出、法的主張に尽力します。 |