刑事事件の慰謝料に関する法律問題について弁護士が解説しています。
Q 刑事事件で慰謝料が発生するケースは?
ですが、刑事事件は犯罪行為が対象です。そのため、民事事件と比べ、慰謝料が高額化する事件が多いです。たとえば、殺人事件、傷害致死事件、強姦事件などは、慰謝料が高額化します。
また、刑事事件では、民事上は慰謝料が発生しなくとも、慰謝料を支払うことも多いです。たとえば、道義的なお詫びとしての慰謝料です。これは、より良心の呵責を感じるからです。また、刑事処分を軽くできることにつながることもあるからです。
Q 刑事事件の慰謝料の解決方法は?
刑事事件では、被害者への被害弁償は重要です。検察官の処分、または、裁判官の判決では、被害者への被害弁償が重視されるからです。
また、検察官の処分までに被害弁償が行われていると、起訴猶予の可能性も高くなります。起訴猶予となれば、前科がつきません。大きな処分になります。そのため、できる限り、早くに示談で解決することが重要です。
なお、示談といっても、示談の合意をするだけの形式的なものでは不十分です。被害回復が実際になされることが重要です。なお、一括で示談金を支払うことができない場合、示談金支払いの見込みがあることが重要になります。
Q 刑事事件の慰謝料の解決で注意すべきことは?
たとえば、性犯罪の事案で、加害者が、直接示談交渉するのは、やめておくべきです。被害者は、加害者と直接会うことを怖がります。また、警察に、証人威迫と受け取られる可能性も高いです。
早急に、弁護士に、示談交渉を依頼した方がよいでしょう。弁護士に依頼することで、被害者も安心して示談交渉に応じることができます。また、弁護士が、適切に示談金の根拠を説明することで、示談の合意につながっていきます。
さらに、被害者の住所がわからない場合があります。弁護士であれば、警察官等をとおして、被害者から住所を教えてもらえることも多くあります。
メリット | 内容 |
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被害者が安心して会ってくれる | 加害者側が、直接、被害者と示談交渉すると、被害者を怖がらせることがあります。また、証人威迫と受け取られる可能性もあります。 |
示談が成立しやすい | 弁護士であれば、法的根拠を適切に説明できます。示談金の金額について、被害者が納得を得やすいです。 |
被害者と会う機会を確保しやすい | 弁護士であれば、被害者の住所を知ることができる場合があります。被害者と連絡できなければ、示談はできません。 |
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